mixture-art@Q
技術+アイディア+世俗+なんとなく思ったこと、すべての融合がmixture-art
This is the standard “4-4-2” vol.1 「サイドバックからの展開」
Categories: No Football No Life

2010年のワールドカップでは”4-3-3″のフォーメーションが主流だった。
日本もそうだったし、オランダ、ドイツ、アルゼンチンなど多くのチームが
“4-3-3″もしくは”4-3-2-1″のフォーメーションで戦っていた。
これは「センターを崩すというのは現代サッカーでは困難である」
「切り替えのスピードアップと攻撃の単純化」などなどトッププロ特有の事情があるのだと思う。
ところが、当然そんな話は我々草サッカー業界には関係がなく、主流は未だに”4-4-2″である。

なぜ今の時代に4-4-2なのか?

その理由のひとつは当然4-3-3をうまく機能させることが我々素人には難しいから、というのもあるのだけど
私は「4-4-2というのがフットボールを楽しむのにより適している陣形だからだ」と言いたい。

ポジションの流動性があり、ビルドアップ(ディフェンスの押上げ)もしやすく、
要するにみんなでわいわいフットボールできる。そんな陣形だ。

さて、以前そんな”This is the Standard”である4-4-2について何人かで話し合ったことがあって
その際の議事録なんぞが出てきた。
せっかくなのでこれをベースに4-4-2での戦い方、さらには各ポジションでケアすべき要素を整理してみたい。
ちなみに中盤はこれこそまさにオーソドックスな”ひし型”を想定する。

第一弾は4-4-2最大の魅力である「サイドバックからの展開」について。

—————————————

サイドバックからの展開(1)

サイドバックをいかにうまく使えるか、というのが4-4-2のカギだ。
すなわち、サイドバックが非常に活躍できる陣形である。4-4-2は。

そうすると自然とサイドバックにボールが集まり易くなる。
例えば下の図のような右サイドバックが比較的低い位置でボールを持つことはよくあるはず。

さてどうしたもんだろうなぁ、と思いながらなかなか展開がうまくいかない。
さて、それはどういうときなのだろうか?
おそらく以下のポイントが守られていないときだと思う。

<ポイント>
中盤(特にサイドハーフ)のポジショニングは”しぼる”
1. 同サイドの中盤はサイドバックがドリブルするためのスペースを空ける
2. 逆サイドのスペースはサイドバックのオーバーラップ用

1について若干解説が必要だろうか。
これがうまくいってないときって非常に多いと思う。おれは。
特にサイドハーフをやったことがある人間にとってはちょっと不自然に感じるかもしれないな。
だって中盤のセンターはプレッシャーも高く、図のようなポジショニングをしたらディフェンス背負うことになる。
背後からガツガツやられるわけだ。これはきつい。

ここでひとつ重要なことが
「相手が嫌がるようなチャレンジをやらないとチャンスは開けない」
つまり相手がいない安全なところ安全なところを通していたって永遠にゴールにはたどり着けない。
誰かがリスクを取ったポジショニングをして相手を脅かさなければならないのだ。

じゃあそれ誰がやる?それがこのシーンではサイドハーフなんだ。

図のようなシーンでサイドバックがリスクを冒す、というのはあり得ない。だって後ろもう誰もいないんだもん。
たまにああいう位置からサイドバックがドリブルを仕掛けてチームに迷惑をかける。違うよ、リスクを取る人が。

ぜひサイドハーフはセンターのいやらしいとこに位置取りして相手のマークを混乱させて欲しい。
それはサイドバックを自由にやらせることに繋がる。
相手のフォワードとトップ下の間をチョロチョロ動き回ったり、相手のボランチの目の前を横切ったりしてみよう。
で、最高の形は「サイドバックとのワンツー」それを狙う。

ちなみに同サイドで高い位置のスペース(コーナーフラッグ方向)への飛び出しはフォワードが行うのが好ましい。

サイドバックからの展開(2)

さて、サイドハーフを中心に話をしたのでそれでは他のポジション
ボランチ、トップ下、トップ(フォワード)がどう動くべきかの話を。

<ボランチ>
サイドバックに対して平行のポジショニングを取る
→(理由)サイドチェンジを考える上で視野を保つためには少なくとも平行までは引かないといけない

<トップ下とトップの連動>
サイドハーフが”しぼる動き”をして、それでできたスペースの使い方
・トップ下の寄る動きは不要
→(理由)トップ下の役目は展開。引いて背負った形でボールを持って欲しくない
・従ってそのスペースに引く仕事はトップのもの
→引いてポストを受けてることでボールを受けた後、サイドハーフ、トップ下、ボランチ、サイドバックと
 非常に多くのパスの選択肢を持つ事ができる

ここで多くの「いまいちなチーム」で見受けるのが
トップ下が引いてきてボールをもらいたがる、という困った現象だろう。

何が問題か?ということを挙げると
・トップとの距離が空いてトップを孤立させる
・仮にうまくもらえたとしても背を向けたままで特に効果的な働きはできない
・相手のディフェンスラインは全く乱れない
やはりここは図のようにトップの片方が下がって、できたスペースをトップ下が狙う方がだんぜん効果的だ。

さらに言うと、トップは大抵身体の強いポストプレーが得意な人間を配置するもので
当然トップ下の人間より下がってボールをもらうのが巧い。
逆にここで「4-4-2でのトップ下の素養」について整理すると
・トップを追い抜いて出て行く縦へのスピード
・前を向いた状態での怖さ(ドリブル、ミドルシュート、ワンツーでの抜け出し、etc.)
つまり、かなり得点にからむ期待されている。

ぜひ前へ前へ向かって行ってヒーローになっていただきたい。
みんなが触った後のおいしいところをもらう、くらいの心づもりでちょうど良い。


Tags:

Comments are closed.