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身体能力の高いFWにはサイドバックのカバーが鍵?
Categories: No Football No Life

カテゴリー「No Football No Life」はサッカーネタの話です。

よくある戦術『蹴るだけ』でも強いのが身体能力の高いFW頼みのチームです。
これは我々のような草サッカーのレベルでもそうですし、
トップレベルでも話は変わりません。
この戦術の優位点は、中盤を飛ばすことでいきなり
お手軽に1対1を作れる場合がある、ということです。
そこで身体の強いFWがいれば3回やれば1回くらい勝てるんじゃないか?
という、実はとてもまっとうな戦術だと私は思います。
「美しさ」という観点では批判的な取られ方をすることが多いですが。。。

さて、このような『強力な戦術』にはどう対応すれば良いのか。
(実は私の所属してる社会人リーグのチームでもこの話題は常に課題です)
端的に言うと「競り負ける前提で対処すること」です。
具体的には
1. サイドバックのセンターへの絞り
2. ボランチのカバーリング
3. スイーパーシステムを導入する
が非常にポピュラーな対応です。

「ポピュラーな対応」が用意されてるくせになんで常に課題なの?
という疑問を抱いた方、ごもっともです。
これはそれぞれの対処法がメリットだけではなく同時にデメリットをはらんでいることを意味しています。

まず1のサイドバックの絞りは、ボールサイドとは逆の選手が絞るのが基本です。
ボールサイドの選手はボールを持ったプレーヤーにアタックする、もしくはいつでもアタックできるようにする必要があるからです。
しかしながら実際そううまくはいかない。
それは逆サイドでは中盤の選手がサイドバックの選手を外へ釣り出したり、FWが斜めに流れる動きをしてサイドバックのポジショニングを惑わしたりするからです。
惑わされなければ良い、それならこれを無視しきれるか?
ゾーンを守ることは重要だが、ゾーンでやるということは前述の「競り負ける前提で」に反する。
やはりここはフリーを作らないためにサイドバックが対応せざるを得ない。

2のボランチが引く話は、単純に攻撃への切り替えが難しくなることを意味します。
ボランチは守備的な選手、というのは誤解であって、攻撃を組み立てる役割がメインです。
もしカバーリングのためにボランチがDFラインに吸収されてしまうと、
得てしてその後そのまま防戦一方となってしまうものです。

3のスイーパーシステムを引くことは、
元々システムが3-5-2などの3バックだったら良いかもしれません。
しかし近年のフォーメーションは4-4-2か4-5-1, 4-3-2-1などの4バックが多いです。
これは攻撃を考えた場合に4バックの最大の有効性である
「サイドバックのオーバーラップ」の魅力が捨て難い、
というのが世の中一般の意見だからでしょう。
4バックでスイーパーにした場合、相手の2トップに大してストッパーが一枚しかいないため、
前述の1か2が無ければスイーパーもマーカーを持たざるを得ません。
結局話が同じなら固定のスイーパーを置くことはせず柔軟な対応をする方が4バックの利点が活きるはずです。

やはりイージーな解答が無い、、、これが現実なのです。

さて、こんな話は日本代表が世界の強豪と相対する際には常に通用する理屈です。
小型に見える選手でも欧州リーグでもまれている選手は誰しも身体が強い。
これも草サッカーからトップリーグまで通用する理屈ですが、
上のレベルに行くほど『当たりが強く・プレッシャーは速い』
それじゃ日本代表は世界の強豪に対して無策なのか、、、

一応、ただひとつ、希望的対処として免罪符があるとしたらそれは
そもそもの元凶であるロングボールを蹴らせないことです。
必要なものは「高い位置でのプレス」と「ラインの押し上げ」
そのため日本のFWには常に献身的にディフェンスをすることが要求され、
トルシエはオフサイドトラップを入念に仕込んだのでしょう。
単なるサッカーの流行とか個人的な趣味ではなかったのだと思われます。

とはいえ前述したとおり『蹴るだけ』は非常にリスクが低くかつ有効な戦術です。
これに対する明確な解答を用意することは、ある意味、癌の特効薬を開発するくらいの画期的な発明かもしれません。


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