個人的な備忘録として。誰かの役に立てば良いのでメモを残す。
我が家は私がH1-B, したがって妻と息子はH-4ビザということになる。
私は既にアメリカで税金を納めるのは2回目だが、妻と息子は今回が初めて。
去年は「妻はいるが日本にいる」「妻は無収入」というステータスで申請した。
(息子はまだ産まれていなかった)
アメリカで納税の際に必須になるのが
ソーシャルセキュリティナンバー(SSN)
日本語で言うと「社会保障番号」というやつで、年金とかを国が管理する際の番号だ。
これもらったひとは知っていると思うが単にぺらんぺらんの紙に番号が書いてあるだけで
自分の写真もないし、なんの証明書としての効力も持たない。ただの覚え書きだ。
しかしこの番号は非常に重要で、アメリカ人の感覚としては
「SSNは国民全員が持っているもの」という認識だ。
当然それは間違っているのだけど、まぁ感覚的にはそんなノリのシロモノだ。
そのためSSNは身分証明はもとより色々な場面で使われる。
例えばパスワードを決める時に日本なら『誕生日』がメジャーだが、
アメリカでは『SSNの下4桁』がよく使われる。
さて、そのSSNが本当の意味で重要なのは納税のとき。
しかし、さきほど言ったようにSSNは全員が持っているわけではない。
その一例がうちの妻・息子のようなH-4ビザの人間だ。
Social Security Officeのweb siteには
「就労する権利のないビザの所有者にはSSNは与えられない。代わりにITIN (Individual Tax Identification Number) を取得するように」
と、このように書いてあった。
就労する権利がない人間。まさにH-4のことだ。
さて、
ということで税金控除を受けるためには妻息子のITINを取得しなければならない。
IRS(日本でいう税務署)のドキュメントをたどっていくと
どうやらW-7というフォームに諸々記入すれば良さそうだということがわかる。
ガイドラインには
・必要事項を記入署名したW-7
・パスポートや運転免許証などの身元の証明書
・Tax Return
を同梱してIRSへ送るように。
と書いてある。
へー、郵送で申請できるなんてベンリなもんだ。
と思ったら大間違い。
上の『身元の証明書』についてだが、
バカバカしいことに『原本』を送ることが義務づけられている。
以前は「公的機関で証明を受けたコピーを送る」というシステムだったのだが、
どうやら偽造の書類によるITINの不正取得、つまり税金の不正控除が問題になった時期があるらしく
それ以降、原本を送らなければならないという『トンでもルール』になっているんだとか。
ということでパスポート送ったら出国できないし、運転免許送ったら運転できないので
我々にはノーチョイス。IRSへ直接出向くしかない。
まぁとはいえIRSの出張所みたいなものがそこらへんにある。
多分ベイエリア近辺ならどこに住んでいても車で20分くらいの距離でどこかIRSがあるんじゃないかと思う。
さて、ではもう一点の『Tax Return』
これって正直私は何の書類をさすのか意味がさっぱりわからなかったんだけど
要するにFederal Tax Refund(連邦税の返還)のための申請書類のことでForm-1040というやつだ。
確かに書類の頭に “U.S. Individual Income Tax Return” とか書いてある。
Returnは日本で言う『確定申告』『年末調整』で、
日本の会社員は普通会社がやってくれるものだが、アメリカでは個人が個人の責任で行うのが普通だ。
別の言い方をすると、副収入があろうがどんな財産を持ってようが会社は関与しない、それがアメリカのプライバシー。ということだ。
ちなみにコレ、どこのweb siteの類いの説明にも書いてなかったんだが、
『去年のTax Return』の書類を持って納税申告するタイミングと同時に、
W-7とパスポートを持ってITINの申請に行くのだ
つまり例えば2011年分のTax Refundを得るためには通常2012年の4月15日までに
IRSに1040を含めもろもろ書類を出す、もしくは電子申請をするわけだけど、
その際にW-7とパスポートを持ってIRSに直接足を運ぶのだ。
つまりその際に提出する書類は全て『ITINは空欄』で作成する。
まだITINはもらってないのだから当然だ。
私は最初別に納税の時期でもなんでもないタイミングに『すでに提出済みの1040』を持ってIRSへ行ってしまって「お前、この書類に書いてある英語をちゃんと読めてるのか?」という嫌味な態度を取られながら突き返された。
このようなインストラクションはどこにもない。。。
これからハマろうとする誰かの助けになれば喜ばしい。
繰り返すが、実際どこのインストラクションにも書いていない。
英語うんぬんの次元ではないのだが、アメリカ人にとっては納税のうんぬんは『社会人の常識』なのだ。
いい歳こいて(子連れで)税金用語や基本的なフローがよくわかってない私は、窓口のおっさんには相当奇妙に映ったのだろう。
ちなみに『電子申請 = e-file』は世の中的には主流だ。
私は友人から勧められてTurbo Taxというサービスを使っている。http://turbotax.intuit.com
けっこー有名らしい。
Turbo Taxは順を追って質問に答えていくだけで書類が出来上がるウェブサービスで
Returnの金額もその場でわかるし、それをそのまま電子申請できる。
そしてTurbo Taxで処理を進めていくと先ほどの『空欄』はエラーになる。
でもそのエラーを押し切って処理を進めないといけないので、、、上記の事情を知らないと、、ねぇ。
そして最後に電子申請ではなく『郵送』を選択して書類をプリントアウトしそれをIRSへ持参するわけだ。
書類を持ってIRSへ行くと、パスポートのチェック諸々で数分時間が取られ、
1040の受理とともに
「ITINは数週間後に郵送。その後また数日後にRefundがあるから」
というカンジの説明を受けて帰宅。
で、完了。
なお注意事項としてはここで受理されるのはFederal Taxだけなので、
それぞれの州のTax Refundはそれはそれで別途申請しなければならない。
カリフォルニアならForm540というやつだ。
というカンジで、今回は真面目一辺倒のためになる話でした。おしまい。

