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BLE(Bluetooth Low Energy)とは?について真面目に書く


決して「リリース直後タイムリー!」というような規格ではないが、
むしろ徐々にこれから来るかな?という気配が見えてきたタイミングなので
ここでBLEがどんなものなのか私の知識をまとめてみる。

仕事柄つい数年前までは近距離無線にかなりタイトに関わっていた。
WiFiBluetooth独自無線、つまりは2.4GHz帯域の話である。

そのため現在はそうでなくともなんとなくその動向は気になる、というのが人の情というもの。笑



で、やはり最近実用性、商品性、市場性も含めて

BLE (Bluetooth Low Energy)

は面白そう。


しかし、客観的に見るとBluetoothのバージョン更新がなんかここ数年で多くて
ユーザーにとっては正直よくわからないんじゃないかと思う。

なのでちょっと解説と雑感。


なおBluetoothのバージョンで現在市場で見かける文字はほとんど
BT2.1+EDR
BT3.0+HS
BLE
の3種類くらいじゃないかなぁと思う。

簡単にいうと、

BT2.1はいわゆるクラシックなBluetoothで
EDRは「大きめのデータ転送に対応してまっせ」の印。

BT3.0
「BluetoothとWiFiの両方をワンチップでこなせるようにしましたよー」
の規格なんだけど、

ぶっちゃけ実際あまり流行ってるような気がしない。

ICの内部ブロックとか見ててもわかるんだけど要するに『コンボチップ』だからねぇ。
なおHSは「大量データ転送に対応してまっせ」の印。

さて、表題のBLEは”Bluetooth Low Energy”の名の通り低消費電力に主眼を置いたもの。
商品領域としてがんばっているのは以下のようなBluetoothキーボードの類いだ。

でも、市場を見てると似たような製品が多いので要注意。
BLEかそうでないかでは電池のもちが全然違う。

以下がBLE対応を確認しいるもの。

iPad2/3用ならこれとか、

「ボタン電池ひとつで半年使える!」とかそんな文言がチラホラ。

ちなみに技術的なことを言うと、何故そこまで消費電力が低いか、というのは
そこには巧みなトリック(技術的創意工夫w)がある。

以下の2点だ。

・接続までの時間が短い
・スリープ時の消費電力が極小(逆に動作時は、まぁボチボチ、という程度)

つまり、実際の動作を見るとわかるのだが、

BLEでは「無接続状態」から→「接続」→「データやり取り」までの速度を圧倒的に早くすることで
普段は頻繁に「つないで」「死んで」「つないで」「死んで」を繰り返している。

ホントに必要なときしか動かないことで消費電力を最適化しているわけだ。

そうすると気になるのは送信側でのデータ入力から受信側での受け取りまでのディレイだが、
接続自体のディレイは6ms程度、なのできっとデータ送受信トータル20-30msくらいなのかなぁ。

まぁ普通の人間が感じることができる(違和感を感じることができる)ディレイなんてせいぜい30ms以上の場合だけだから
※ 特殊な訓練を受けた人間を除く!
既出のキーボードなどの用途ではまったくもって申し分ないレベルだ、といえるだろう。


ちなみにそういう「つないで」「死んで」「つないで」「死んで」システムは
古くからセンサー系の無線ではよく用いられる技術だった。

温度センサーとか、脈拍計、心拍計とか。

でもそういうのってリアルタイム性がほぼ不要なので
「1分に1回つないでデータ送ったらすぐ死ぬ」とかそういう運用で成立するわけだ。

ま、というカンジでかなり限定的な用途で
「低消費電力」「長持ち」
だけを考えたプロダクトで使われてきたわけね。

BLEはそれを大きく改善したものと言えるかもしれない。

なお、BLEの欠点は大容量のデータ通信に一切対応していない点だ。
例えばBleutoothにはA2DPというプロファイル(機能の区分みたいなもの)があって
それを使うとオーディオのデータが『ほぼ』リアルタイムで送ることができる。

だけど、こういうのはBLEでは当然使えない。

でもこれって棲み分けのように思う。

ベンリなところでは便利。
たいして気にならないところでは気にならない。

ならば、
上手く使い分けをするのはエンジニアの腕。
上手く使い分けれる商品を考え出すのは企画者の腕

ってもんだろう。

たくさん対応商品が出てきて面白い市場になると良いなぁ。


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