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命さえ取られなければ何事も経験 ー 車上荒らし被害から学んだこと

もうずいぶん前の話になるが、車上荒らしにあった。
近隣に住んでいる人への警告の意味も含めて場所を詳細に示そう。

カリフォルニア州サンマテオの4th StreetとB Streetの交差点付近にある立体駐車場の屋上だ。
時間は夜の7時半から11時半の間。駐車した時にはほぼ満車状態だったことから考えると
犯行は駐車してずいぶん時間が経って人がはけてからだったのではないかと思われる。

まずは事件の状況から学んだことについていくつか。

荷物の現実的な車内保管の方法

犯人が割ったのは車のバックウィンドウ。盗まれたものはトランクエリアに入れておいたバッグだった。
車種はハッチバックのためトランクエリアはセダンなどとは異なり単にカーテンを引いているだけだ。
なので中身は見えないがガラスさえ割ればあとは容易にあさることができる。
とはいえ、ガラスを割られたのは少なくとも駐車場のその階では自分の車のみ、
つまり完全に狙われていた、と捉えるべきだろう。

簡単に想像すると、犯人は駐車場に車を停めて車内から周囲の様子をうかがっていた。
おれが車を停めるところを確認し、バッグをトランクエリアに入れ、カーテンを閉める一部始終も見ていた。
7時半に車を停めたらメシを食いにいったと考えて問題ないだろう。
その後1時間から2時間程度の間にひとの流れが少なくなったタイミングを狙って犯行を行った、と。

どこに何分いくにしても常に荷物を持っていく、というのが最も確実な回避方法だ。
重そうなバッグをわざわざ抱えて車を降りていく人間を見て
「金目のものを置いていったに違いない」と犯人が考えるとは思えない。

しかし現実問題そうもいかないときが多いだろう。
例えば楽器を持っていた場合。
サックスやトランペットならまだしもギターやベースとなるとかなり持ち運ぶのは大変だ。
さらに極端な例だがもしコントラバスだったら、、、それを持ってレストランなんか入れるわけがない。

したがって荷物を車の中に置いていきたい場合は
出発の時点で荷物の隠蔽を完了しておくことだ。
出発のときなら仮にどこに何をどうしまい込んだかが見えてたところで
よっぽど高価なものでもない限りわざわざ犯人はつけてはこない。そもそも家に帰るかもしれないんだし。

駐車場所に車を停めて降りる時には、さらっとハンドバッグを持って出れば
見ていた不届きな輩も「なんだ車内には荷物なしか、、」と判断することだろう。

多少目的地から離れてでもストリートに停めるべき

今回は駐車場所にも不備があったように感じている。
大型駐車場の最上階だった。これは単にそこしか空いていなかったのだ。
しかし『最上階』というのは『そこに用事があるひとしか通らない場所』だ。
つまりもっとも人の気配がなくなる可能性が高い場所、と言える。

犯行の現場を見たことは無いが普通に考えると窓はフルスイングの一発で綺麗に割れるとは思えない。
何度か鈍器を叩き付ける必要があるだろうし、おそらく犯行の直前は犯人たちは相当『不審』なはずだ。
つまり犯人(たち)としては周囲に人気がなくなればなくなるほどありがたいわけで
逆に言うとそういう環境が犯罪を助長する。
加えてダウンタウンであれば多少の物音がしたところで街の雑踏にかき消される。

逆にストリートパーキングに停めていればまず間違いなく周囲にひとが住んでいる。
いつなんどきカーテン越しに目撃されているかもしれない。
そして車通りもある。場合によってはパトカーも巡回している。
犯人たちにとっては非常にリスクが高い場所だと言える訳で、
できる限りそんな場所での犯行は避けたいのが通常の心理だろう。


さて、予防の話の次はより実践的な『事故後の対応』について学んだことを共有しよう。
普通連絡を取らなければいけないのは「警察」と「保険屋」だ。
実は今回おれは初めて911に電話をした。これもまた良い経験だ。。。

警察は調書を作らない

車上荒らし程度じゃテンションが上がらない(笑)のか警察は事情を聞くだけで調書を作らない。
現場でアサインされた番号を渡されるのでそれをウェブサイトで入力し、
被害状況などの項目については自力で入力して書類を完成させていくのだ。
場合によっては保険を適用させるために必要だったりするのでしっかり情報を入れる必要がある。

その際に盗まれたもののシリアルナンバーは入力できるに越したことはない。
できる限り買った製品のシリアルは押さえておくようにしよう。

保険の活用

こういうケースで使えるのは車両保険と盗難保険。
あまり知られていないことだが家屋の火災保険と盗難保険がセットになっているケースが多いらしいので
そこはきちんとチェックする必要がある。

保険は当然カバレージによるが大抵は「ユーザー負担は最大500ドルまで」とか
そういうふうになっているはずである。
あと車修理中のレンタカー代も保険が出る場合がほとんどだろう。



そして、これらは主に盗難に関する話だがデジタル的な対応について。

Find my iPhone

「iPhoneを使っている人は絶対ONにしておくべき!」と注意喚起するのが普通だが、
結論から言うと役には立たなかった。
あれは盗難対策ではなく、単純に「置き忘れ」のための対策だ。

というのも車上荒らしをする輩はプロだ。Find my iPhoneのことは当然知っているし、そんなリスクは冒さない。
つまり盗まれたiPhone/iPadなどに電源が入ることはあり得ないのだ。

彼らの狙いは通常「パーツ売り」
入手した電子機器はすぐに分解しあくまで部品の形で世の中へ流通する。
これは当然トータルでの「あがり」の金額を下げるが、
盗難発覚のリスクが圧倒的に下がることを考えたらごく当たり前の行為と言えるだろう。

気をつけなきゃいけないEvernoteなどのメモアプリ

とはいえ以前youtubeで、スリがものすごい手際でFind my iPhoneをOFFにして逃走するというデモ動画が公開されていた。これはセキュリティ会社が作成したものだったが、確かにそういうことは可能だ。

ではもし盗難にあった場合、とにかくやるべきことはクラウド系のサービスをOFFにすることだろう。
その際気をつけなければならないのがEvernoteなどのメモアプリだ。
ポイントは『オフラインでも使えてしまう』という点。
重要な情報はパスワード入力が必ず要求されるアプリか、それかクラウドストレージサービス上にファイルとして置いておく(盗難が発覚したらすぐ削除)のが良いかもしれない。

クラウドストレージサービスの真の救世主は誰か?

Dropboxが月$10で1TBのサービスを開始したのを皮切りに次々とクラウドストレージサービスがテラの領域へと突入している。これらの活用はぜひ考えたい。
以前Dropboxの無料領域って確か2GBだった。つまり「重要な情報」だけを選定してバックアップ or 共有していたわけだ。
しかしTBの領域になれば下手すればハードディスク丸々バックアップが可能だ。
仕事のドキュメントも家族の写真も、大抵バックアップって取り忘れるものだ(少なくともおれはそう)
もしくは「これは中間ファイルだからまぁ完成したらバックアップ取ればいいや」と思っていたら途中でハードディスクがクラッシュしたりとか。外付けのドライブに退避しておいたらそっちがクラッシュしてたりとか、ヒヤッとする経験は皆それぞれあることだろう。
今回の盗難もそのひとつだった。子供の写真がすっぽり1ヶ月くらい抜けてしまって、非常に残念な思いをした。

このような悲劇を回避するために必要なのは
「無意識無選択クラウドバックアップ」
ダレた考え方だが時代はそれを許容する方向へと進んでいる。

主なクラウド”テラ”ストレージサービス(2015年6月1日時点)
・Dropbox 1TB = $9.99/月
・Google Drive 1TB = $9.99/月
・One Drive 1TB = $6.99/月
・Amazon Cloud Drive Unlimited = $59.99/年
・Box Unlimited = $15/月

車上荒らしなど遭遇しない方が幸せなのは言うまでもないが、多くの友人に言われたのが
“Welcome to US!”
つまりアメリカでは車上荒らしは日常茶飯事である、と。

ようやく一人前のアメリカ在住者になれましたわ。