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携帯電話に通話機能って必要なくね?

先日、息子ちゃんと家の裏手で遊びながら妻からの電話を待っていた。
電話を取り逃さないようにとリングトーンのボリュームを最大にしておいた。

妻と合流して外で夕食を食べると帰りの車の中で息子ちゃんが寝てしまった。
まぁすでに7時半だったし普段も9時には寝る。ちょっと早いがアリの時間帯だ。

車を駐車場に停めるとおれが息子ちゃんを抱きかかえ、妻は家のカギを開ける。
よしよし、早く寝てくれたら今日は夜の時間が夫婦水入らずでゆったり過ごせるじゃないか。
見ていないドラマを見るのもいいな。
そういえばお茶菓子があったっけ、コーヒーを入れてまったりしようか。
なんてことを考えながら家に入るとベッドルームへ直行。

寝てる息子ちゃんをベッドへリリース、、とそのときに

着信だ

最悪だ。リングトーンを最大にしたままにしていたことを思い出した。

しかし息子ちゃんを抱えて両手が塞がっているので対処ができない。
クリブに置こうかどうしようか迷ったが結局妻に息子ちゃんを渡して
おれはとにかく早急にその場から去ることにした。

リビングで携帯を取り出すころにはもう着信音は鳴り止んでいた。
画面上の着信履歴を見ると『Unknown』非通知だ。

非通知で短い着信。確実に怪しいナニかだろう。

おいおい、、、と嘆息したところで妻と息子ちゃんがベッドルームから出てくる。
やっぱり起きてしまったようだ。
うなだれる夫婦、ちょっとの『昼寝』でやたらテンション上がる息子ちゃん。
結局その日は12時近くまでまったく寝ないという大変な夜になった。。。


で、

前から思っていたんだけど、
携帯電話に通話機能ってもはや必要ないと思う。

もう少し絞って具体的に言うと、電話番号通話という機能についてだ。

近しい間柄の通話を実現する機能は他にいくらでもある。
Skypeでもいい、LINEでもいい、他にも様々なサービスがあるしこれからも増えるだろう。

相手の都合(いま電話を取れるかどうか)がわからない場合はメールの方が便利だ。
今どき携帯でメールを打てない人は天然記念物指定される日も近いだろう。

こういう現状において、
電話番号の方になんてもはや面倒な勧誘電話くらいしかかかってこないのだ!

まぁというのはいささか極端で、

確かに、『電話番号』の通話機能を使うときもある。

先ほどの例ではおれは妻の電話を受けるためにボリュームを上げた。
つまり妻と通話するつもりがあったのだが、それなら別にLINEでも良い。
むしろショートメッセージでも構わないな。
「出るよ」ってひとこと送るだけだ。むしろ通話の必要はなかったかもしれない。

新規の取引先とオフィスでミーティングする際
「オフィスの場所がわからなくて、、」と携帯に電話がかかってきた。
彼にはメアドと、念のためにと携帯番号を教えてあった。
今後深く付き合うかどうかわからない相手にプライベートなアクセス方法を教える気にはならないし
そういう意味では『電話番号』というラインは『公開度』としては適度なところだ。
しかしこれはそもそもオフィスなんだからオフィスに電話してもらえば良いし、
そうすればおれなんかよりよっぽど丁寧なオフィスマネージャーがきちんと対応してくれる。
こっちの方がいいんじゃないか?

先日突然日本にいる父からアメリカのおれの携帯に電話がかかってきた。
「〇〇ちゃん(←うちの息子ちゃん)にさぁ、服買おうと思ってるんだけど、サイズって?」
おま、メールにしろ!国際電話をなんだと思ってるんだ!
それにおれいま仕事中だしね!てか、おれよくわかんないから嫁に聞いて〜!

これらは、もしデフォルトで通話機能がついていなかったら、
どれもが代替可能な(むしろその『代替』の方がより好ましい)ものばかりではないだろうか?


『電話番号通話』の最も大きな欠点は
相手の都合を考えないことだ。

『着信はできないモード』というものがあれば状況は少しはマシになるかもしれない。
以前は『仕事用のケータイは家に帰ったら電源オフ』が常識だった思う。
しかし現在は携帯電話の機能多様化により、この構図は通用しない。
メールチェックくらいはやっておかないとさすがに上司の心証が悪くなるだろうし、
そもそも携帯の2個持ちをやっているひとも減ってきているように思う。

似たような機能として『サイレントモード』はある。
確かにあるが、それってそもそもそんなに頻繁に切り替えたりする?
複雑過ぎる機能は結局のところそれは助けではなく、新たな『面倒』を生むだけだ。

そしてそれに続く大きな欠点は、電話番号というものが
簡単過ぎる暗号(暗号ですらない)ということだ。
アメリカでは
「この番号は誰の番号?」
というクチコミサイトが数多く存在する。

元々『悪質な勧誘電話』を告発する趣旨で作られているもので
個人情報を暴露するようなものを見た事はないが、
しかし、電話番号なんて簡単過ぎる暗号は
必ずどこかから漏れていると考えて行動するべきだろう。

また、当然のこととして『悪質な勧誘電話』を担当されている方々にとっては
その番号の通話先が誰であろうとあまり関係がない。
やたらめったらかけまくるわけだから。
加えて最近は『自動応答の詐欺電話』なんてものがあるんだから悪の組織も手抜きになったものだ。

ちなみにアメリカ人は辟易するくらい電話好きだが、
それだけでなく、日本と比べると異常なくらい電話番号通話を使った詐欺的手法が横行している。
それは『電話番号通話が皆が頻繁に使うメディアだから』である。

使わなくなれば、必然、消えてなくなる。


ここまで読んでもまだほとんどのひとが
まぁ付いてるぶんには便利なときもあるから
別に現状でいいんじゃね?

と思っていることだろう。

それは間違いだ。

料金について考えてみて欲しい。

例えば、
「あ、もしもしー。いま電車に乗ったからあと30分で着くね。じゃぁねー」
という通話と、同じ文面をメールで送った場合と、
どちらの方が通信量を圧迫しないか?

言うまでもなく明らかにテキストデータの方が軽い。

携帯通信業者の主な出費は設備投資とメンテナンスである。
それはつまり『我々が何に対して金を払っているか』そのものなわけで
ということは、
通信量が減る→メンテナンス費用が下がる→料金が下がる
が然るべき論理である。

パケットなんてこんだけ毎日使ってて定額なのに、通話料って地味にけっこー取られてる。
その根本的な理由はこれなのだ。
通話機能が通信業者の設備を案外圧迫している

しかし前述のとおり「あるなら便利だし」と考えるのが普通だから取り除けないでいる。
ユーザーが離れたらどうしよう、、、と。

しかしここでは乱暴に「んなん取っちまえばいいじゃん」と言いたい。

どうせ電話番号通話がなくなってもあんまり困らないし、
皆すぐに別のソリューションを見つける。そして料金が下がる。

そして実現は簡単だ。
タブレットの料金形態と同じものを携帯にも適応すれば良い。

そして、時代は流れている。
以下のポストにあるのは、従来のスイッチング通話方式を切り捨てそれをソフトウェア化することで
通信網を大幅に拡充しようという試みだ。
ニーズがあればそこに対応する技術が生まれる。そして不要なものは淘汰される。
今、淘汰されるべきは何だろうか?

サンフランシスコのベンチャー『2600hz』が全く新しい仕組みを引っさげ通信網市場に参入!
http://ぎーくふぃーど.com/?p=88

携帯電話の数がとうとう人類の総人口を越えたという昨今、
通信業者の方々、一考の価値アリと思うんだがなぁ。