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ラスベガスに行ってきたのでカジノをオシャンティにこなす方法について書く(ブラックジャック編)

ここではブラックジャックのお作法的なことについて解説したい。
ルールや必勝法なんかはGoogleさんに聞いて欲しい。いくらでも出てくるので。

あと、ブラックジャックは確率とロジックなんだから必勝法なんかに頼るより
ちゃんと自分の頭で考えてみることをオススメする。


先日親戚とラスベガスに行ってきた。
目的は義妹が21歳になったからちょっと一発カジノでもというノリだったが

エンターテイメントの街ラスベガスは老若男女を楽しませてくれる。

1歳児を次々と現れるネオンやM&M人形で興奮させ、
ご老体はCaser Palaceに新しくできた絶品ビュッフェで舌鼓を打つ、といった具合だ。

とはいえ健康な男子としてはやはりカジノをしっかりエンジョイしたいもので
かつそれが私くらいのちょっと中年と青年の境目に達した者としてはクールに、
いや、もとい
オシャンティに決めたいものだ。(←義妹が使ってたのでパクってみる。かつ連打してみる)

ちなみにカジノは『下品なギャンブルの場』ではなく『紳士淑女の遊び場』だ。

一攫千金を狙って血走った目でやってきている者など現実にはまったくもって見かけない。
みな、余剰資金で遊んで勝った負けたでワイワイするために来ているのだ。

ラスベガスのカジノの売りは当然『実際にお金が動く』ということだ。
これはなかなか珍しいことだし、仮にキャッシュを使うギャンブルの場があったとしても
一般人は容易に入れない雰囲気だろう。

勝ちたい。それは人として当然のことだ。

しかし、あえて言おう。
このアーティクルを読んでいる方にはぜひ
「必勝よりも『必オシャンティ』」
を狙っていただきたい。それが紳士淑女たるたしなみだ。

静かに、優雅に、楽しんでいただきたい。


さて、ブラックジャックにおける作法、まずは基本的なひとつめ

テーブル上の使い方を押さえておこう

カジノに置いてあるブラックジャックテーブルを上から見るとだいたいどこもこんなカンジだ。

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当然テーブルに書いてある柄は色々あるだろうけど概ねひな形はこれに準ずる。

紳士淑女たるものスムースなゲーム進行を心がけたい。
従ってゲーム中はほぼ無言でどこに何を置くかで
ディーラーとは静かなコミュニケーションを取って欲しい。

まぁブラックジャック自体が『確率』を問うゲームだからたくさんゲームをこなせばこなすほど
確率なりの結果に収まっていく(狙った通りに勝てる確率が高くなる)という理由もあるが、
あくまでここではオシャンティにこなすために覚えて欲しい。

なおディーラーも質の良いディーラーだと無言でいくつかのアクションを取ってくるのだが、
それは別途後述しよう。

さて、図にあるプレイヤーのすぐ目の前の赤い丸がベットエリアだ。
賭け金はここに置く。
(形状が丸ではないケースもあるが、そのような場合も位置は変わらない)

ブラックジャックで儲けるためのテクニックとして
『ダブルダウン』『スプリット』があるが、
その際は追加する賭け金をベットエリアに『横並び』に置く。

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ここで、別の場所に置くとディーラーが意図を確認してきたりするので
スムースなゲーム進行の妨げとなる。ぜひ並べ置きを守って欲しい。

そしてディーラー寄りのエリアは『両替エリア』だ。
ここに置かれたコインをディーラーは両替してプレイヤーに返す。
コインの種類はそんなにないので大抵両替の意図は言う必要はない。
これもサラッとやればRegularオシャンティだ。

さて、ここからがGrandeオシャンティネタだが、

ベットエリアのちょっと上、両替エリアのちょっと下までのエリアを
大抵チップエリアとして使う。
チップとはまさに通常欧米社会で行われるチップ行為のことだ。
しかしチップはディーラー個人に対して支払われるものではなく
一度まとめて回収されたあとでディーラーたちみんなで分配するんだとか。

カジノでのチップルール、これはなかなか面白いのでぜひ覚えておこう。
そしてオシャンティに活用して欲しい。

チップには大抵以下3通りの意味合いがある。
・ゲームを楽しませてもらった最後に感謝の意味
・良いカードで勝たせてくれた直後に感謝の意味
・そろそろ良いカード配ってくれよ、という催促の意味

最初の2つはわかりやすいだろうが、最後のはちょっとわかりにくいだろう。
しかしチップ使用時の一連の流れを説明すればわかると思う。

普通ブラックジャックはプレイヤーが勝ったら賭け金の同額+賭け金、
ブラックジャックなら賭け金の1.5倍+賭け金を返還される。

じゃあチップは?

というと、一旦は賭け金と同じ扱いをされるのだ。

つまり例えば$10のベットで$1をチップとして置いたとする。

その勝負でプレイヤーが勝った場合はプレイヤーが$20手にし、
ディーラーは$2のチップを受け取る。
もしブラックジャックならディーラーのチップは$2.5になる。

逆にもしプレイヤーが負けたらチップは$1のままだ。

つまりプレイヤーが勝った方がディーラーはたくさんチップが貰える。

このような理由でチップは「良いカード回してくれよ」の意味合いを持ってくるのだ。

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勝負所でチップ。盛り上がったところでチップ。
オシャンティに決めて欲しい。


HIT or STAND

ブラックジャックの進行は単純な二択
「カードを取るか」「取らないか」のみだ。
従って特にゲームに大きな動きのない時間帯は延々とこのHIT or STANDを繰り返しすことになる。

当然この意思表示も言葉は無用だ。手の動きで意志を表す。

この手の動きはいくつかパターンがありディーラーに伝わりさえすれば何でも良いのだが、
押さえておくべき基本は以下のとおりである。

HIT(カードを取る)の場合
・一本指を使う
・テーブルをひっかくような動き、もしくは叩くような動きをする

STAND(カードを取らない)の場合
・指を揃えて手を伸ばす
・テーブルの上に伏せるような動き
・加えて横に振ると良い

この動きのうんぬんを言葉で伝えることは困難だが、
ここでの美しさも紳士淑女には必須の条件だ。

ブラックジャックというゲームはほとんどロジカルで、ご丁寧に定石のようなものも存在する。
つまり算数に強い者にとってはゲーム中に頭を使う必要は実はほとんどないのだ。

したがって注意すべきは立ち居振る舞い。

手の動き、ぜひ全力を注いでSuperオシャンティな動きを目指して欲しい。


ドリンク

ドリンクは大抵の場合でサービス(無料)だ。
一度のゲームに$10, $20賭けてるひとからドリンク代(実費$1以下)なんて取るわけがない。

ぜひアルコールを飲むべし。
ちびちびコーラ飲んで小さく勝つくらいなら
ウォッカトニックでも一気飲みして気持ち良く全額スるのが紳士淑女たるものだ(?)


小気味良いディーラーアクション

最後に、プレイヤー自らうんぬんという話ではないのだが、
良いディーラーに当たるとこんな風になる、という話をしておく。

まず大前提としてブラックジャックのディーラーは

機械的に仕事をこなすだけである。

ディーラーにHIT or STANDの意志決定権は無いし、
たまにプレイヤーの手にクチを出してくるディーラーがいるが、それはハッキリ言って質が低い。

ディーラーに意思決定権が無い、というのは
以下のルールに従ってカードを取ることが決まっているからだ。

・ディーラーはプレイヤーがBURST(22以上)を出していない限り16以下で手を止めない
 (意図的にBURSTを避けることはできない)
・ディーラーの手が17以上だとしてもプレイヤーに負けている場合はまだ追加のカードを取れる

このルールで動く以上、基本的に
ディーラーはプレイヤーよりも常に不利だと言える。

だから多分カジノに来る客の全員が

『常に冷静、計算高く、儲かったらすぐに利益確定』

なんて動きをするようになったら、そのカジノは潰れる。

だからディーラーの役割は、盛り上げ、調子に乗らせて、
我々が出来る限り金を落とすように仕向けることだ。

金を落とす、損をする、でもまた来てしまう。

そのキーファクターがディーラーである。
そのため優秀なディーラーのアクションは見ていて楽しい。ある意味でアクターだ。

例えば、一枚目のカードでAが来たときや前述のチップを載せた時に
テーブルをトントン、と叩いて念をこめてくれたり
二枚目(勝負のカード)を引く時にはバシッとブラックジャックを出してくれる。
(私が思うには多分器用にカードを覗き込んでやってくれてるんじゃないかなぁ、と)

あとはディーラーが例えば5をフェイスカード(見えてるカード)で出したときなどは
プレイヤーたちにとっては大チャンスだ。
皆出来る限りダブルダウンしたりスプリットしたり、再スプリットしたり、大いに盛り上がる。

で、回り回ってディーラーの番。

閉じられたカードを開くと10。足して15でディーラーは大ピンチだ。
もはや生存確率は3割以下、バーストか?生き残りか?

と、引いたカードがなんとA

プレイヤーは皆一瞬ビクッとする。バーストではないからだ。

しかしまだ合計が16になっただけのこと、ディーラーは引き続き取らなければならない。
従ってプレイヤーのチャンスには変わりはない、

皆、胸を撫で下ろす。

「(2回連続して低い数字のカードなんて出ないよな、、、)」

と、めくった次のカードが5!トータル21だ!(→ 全員失望に包まれる)

こんな時のディーラーのリアクションが一番重要だ。
飲み会の罰ゲームのようなオーバーリアクションはいらない。
あくまでここは紳士淑女の社交場、叫ばず、騒がず、オシャンティに、だ。

手や表情で「ああぁ、やっちまったぁ〜ごめんよー」みたいなリアクションを取るやつが最高。
頭を抱えてクビを振るようなやつもいた。

「あら、良い手来ちゃったわ、失礼〜」みたいなリアクションを取るやつもアリ。
、、、まぁMのひとはグッと来るのかな。

いずれにせよ負けは負け、騒いだところで仕方ない。
そして前述のとおりディーラーは機械的にやっているだけなんだから誰が悪いわけでもない。

でも、やっぱ負けたら悔しいのは当たり前。自分の不運を嘆くのは当たり前。

そこで彼らのアクションを見て
「オイ!ったく、まぁしょうがないかぁ〜」とか
「ムキー!次は勝ってやる!」とか賭け金を回収されながら思うわけだ。

ある意味では『ディーラー』というエンターテイメントを見ていて
それに対して金を払っている、という側面もある。と考えれるのが紳士淑女たるもの。

ところがこういうシーンで最悪なディーラーが、サラッと事務的に通り過ぎるやつ。
もうそんなテーブルには一秒たりともいたくないね。
(実際その瞬間に辞めた経験があります。ハイ)

なお、一般にディーラーのアクションと聞いて真っ先にイメージするのは
カッティング(カードを切ること)かもしれない。
しかし残念ながら現在は自動カッティングが多いようでディーラーが切ることも少ないし、
そもそもディーラーが切るとどうしても時間がかかる。
実は厳密に言うと自動カッティングよりもディーラーカッティングの方がプレイヤーに有利だったりもするのだがまぁそれは胴元にとっては、、、ねぇ。
と、もろもろの事情で自動が多くなるなるわけだ。


なお余談だが、『お洒落』の俗語のバリエーションの歴史って

シャレオツ → オサレ → オシャンティ

ってとこだろうか。

オシャンティはAKBの指原が広めたものだけど、
ログをたどっていくと2009年頃には既にそういう単語はネット上に見られるんだとか。
結局どこがルーツかはよくわからない模様。

まぁ色々考えるもんだよね。