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ガラパゴスは世界へ出て行けない (feat. DCExpo)

たまには真面目一辺倒で。

DC Expoで
「ガラパゴスで世界へ出て行こう」をテーマにトークセッションがあった。
テーマはガラパゴスで育った日本の家電、ケータイは最強だ。
これを持って世界に出れば勝負できるはず!というもの。

<出演者>
中村伊知哉 氏 慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 教授
村上敬亮 氏 経済産業省 産業技術環境局 地球環境対策室 室長
猪子寿之 氏 チ-ムラボ株式会社 代表取締役社長
川上量生 株式会社ドワンゴ 会長

TLで発見し、出演者に惹かれてニコ動で視聴してみた。

特にチームラボの猪子さんと経産省の村上さんの発言が面白かったので抜粋。
基本的に「ガラパゴスは世界に出て行けない」という内容だった。笑

「日本のケータイは付加価値が高過ぎて値段が高いから海外で売れない、というのは大間違い。
 付加価値が無いくせに高いから売れないんだ。
 つまり付加価値ってものをはき違えてる。
 時代の流れは、スペックを解析し、スペックを提案し、エンドユーザーまで
 「このスペックいいでしょ?」と届ける古来の仕組みから
 主観を解析し、解釈し、ユーザーの主観へまたダイレクトに届ける仕組みに変わって行く。
 違う言い方をすると
 「かっこいい、とか、面白い、とかを売る」
 ということ。
 スペックなんて後付けでしかない。」
 (猪子さん)

「なぜ日本のものづくりがうまくいかないか。
 猪子さんがおっしゃったようなことに薄々気づいている人間は
 メーカーにもおそらく沢山いるんだろうけどいざ経営判断するのは私と同世代のオッサン(笑)
 かっこいい生活、とか、面白い生活を送ってないオッサンにその価値観がわかるわけがない」
 (村上さん)

「i-modeは当時斬新だったし世界に出て行くつもりさえあれば通用したと思う」
 (猪子さん)

「今後は製造業が主体を握るんじゃなくてソフトがメインプレイヤーになる」
 (猪子さん)

さて、ある一部についてだが疑問を投げかけたい。その一投が全てに波及するので。

ガラパゴスケータイの首謀者はコンテンツのプラットフォームをコントロールした人間、
つまりキャリアがメインプレイヤーだった。
そして失敗した。
ミスリードしてしまったメインプレイヤー。これが残るだろうか?
メーカーは振り回されて疲弊した部分が多い。後悔してるんじゃないのかな?
(技術の進歩があったことがせめての救い)

ハードウェアメーカーがついてきてくれなければ
ソフトもコンテンツも動かない、という事実がある。これは無視できない。

当然トップリーダーは気づいている。
Appleは言うまでもなくハードウェアを作っているメーカーだし、
Googleですら実はハードウェアのノウハウを持っている。(彼らのサーバーは基本自社設計だとか)
Microsoftは純粋なソフトメーカーで確かに一時代を築いたが現在は下降気味と言わざるを得ない。

どっちがいいか、何が事実かは明らかだろう?

猪子さんの言葉には彼の信念が詰まっている部分だとは思うがおれにも信念がある。
「ハードウェアが無ければソフトは動かない。ソフトウェアが無ければハードはただの箱」
共存共栄は間違いないが、ソフトのみが天下を取ると勘違いした輩は多く、
案の定ソフトウェア技術者は年々増加している。
つまり近い将来ハードウェアが作れるということは特殊技能になる。
すでにメカ設計者の不足は各所で歪みを見せているのだ。

そしてハードウェアが設計できてソフトが書ける人間はたくさんいるが
ソフトウェアが専門でハードウェアが作れる人間は、ほぼいない。

考え方はそれぞれである。

最もコワいのがそれぞれがそれぞれをないがしろにすること。

例えばiPhone4のアンテナ問題は、デザインが電気設計をないがしろにしたせいで起こった。
ガラパゴスケータイの失敗はキャリアがメーカーをないがしろにしたせいだ。
(日本だけ、なんてメーカーにとっては儲けが出しにくくて非常に困るはず)

全てを融合させる解答。
それは
・総合メーカーが気概とモチベーションを持って動き始める
・現在のトップリーダーであるコンテンツメーカー、ソフトウェア制作者、
 それらが良いパートナーとしてハードウェアメーカーと歩み始める
のどちらかなんだろう。

ベスト解答はまだ見ていない。


コメント

  1. ぴで より:

    Google TVってどうなのかね?Sonyがんばってるジャン。アメリカ主導なのかもしれないけど、それでもモノ作ったよ。うちはどう?

  2. Quintin より:

    GoogleTVは正直面白いんじゃないかと思います。
    やっぱそこはGoogleの狙うところが特殊だからでしょうかねw
    うまく尊重し合いシナジーを取るところが見つけやすいと思います。

    単純にソフトウェアが共通設計であるが故の開発コスト削減は固いですし
    価格が下がればユーザーメリットも成立し市場競争力を持ちます。
    無視できない存在になると思いますよー。

    あ、でもソニーが『ホントに作ってる』かどうかはおれはギモンだと思うけど。
    こういう業界に生きてるとねぇ。笑

  3. […] This post was mentioned on Twitter by Qzuryu くずりゅう, Qzuryu くずりゅう. Qzuryu くずりゅう said: New "mixture-art" blog post: ガラパゴスは世界へ出て行けない (feat. DCExpo) http://mixture-art.net/?p=873 […]

  4. ぴで より:

    GoogleTV、飛び立つにはもう少し時間かかりそうね。
    今だにOnline Videoはダウンロードの仕方がわからん、と
    言っている消費者がいるらしいですよ。>アメリカ新聞記事より
    まぁそういうデジタルデバイドな人たちは無視っても良いかもね。w

    ソニーが自分で作ってるかどうかは問題ではなくて、彼らが本気で
    そういうビジネスモデルを考え始めたことが意味があるのかなと。
    うちはそこから軸をずらしたユーザーニーズを拾えるかなぁ?
    拾いたいなぁ。ぜひ。協力してね。