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『クラウドでバックアップ』って何?

(長い前置きがあるので不要な方は以下の『前置き終わり』まで読み飛ばしてください(_ _)

先日友人が
「iPhone上の情報が全部消えてしまいました。
 メアドや連絡先等教えてもらえると助かります」

とFacebook上でつぶやいていた。

以前20代半ばの女の子とこんな会話した事を思い出す。
「〇〇ちゃんのiPhoneってPCとシンクした事ある?」
「え、シンクって何?」
「ケーブルで繋いで、写真を同期したりバックアップを取ったりするんだよ」
「へー、一度もやったことない。何?やった方がいいの?」
「・・・」

それからというもの社会の実態を知りたくなってことあるごとに
『若いけどキカイには弱そう』という方々を狙い澄まして同じ質問をしてみると
やはり非常に多くのひとが
「ケータイをPCにつなぐ?ハテナ?」
という感覚であることがわかった。

思い起こせば10年くらい前に同世代の友人とこんな会話をした。
「なんでお前メールに返事しないわけ?」
「いや、長いメール書けなくてさ」
「なんで?」
「ケータイで長いメール打つのツラいじゃん」
「いや、PCからやれよ。PC用のメアド無いの?」
「無いよ。持ったことない」

ITリテラシーという言葉の意味は時代によって当然変化していくものだが、
それと『常識』というものが同期が取れていると思い込むのはなかなか確かに傲慢な話だ。

実際は多くのことが周知されておらず、多くのことが多くの人々にとってなのだ。
それどころか情報としてリーチすらしていない可能性もある。

ということで至って基本的なことだが一度立ち戻って
『バックアップ』というものについて実用寄りな内容を書きたい。

はい、『前置き終わり』


元々『バックアップ』は『予備』とかそんな意味だが、
ITの世界では何かトラブルがあった際に備えてデータを保存しておくことを指す。
もし大事なデータが消えたり、壊れてしまった場合は、
その保存しておいたデータを使って状態を復活させるのだ。

データって一見『完全』なものに見えるかもしれないけど

例えばハードディスクは振動に弱い。
一昔前なんてハードディスクはしょっちゅう壊れた。
初期のノートパソコンのハードディスクなんて仮に1年間何もトラブルが無かったら
そりゃあもうスタンディングオベーションの拍手喝采だったものだ。

最近の携帯に主に使われているのはフラッシュメモリだが、
こういう電子部品の類いは静電気に弱い。水なんかにもね。
おれはむかしPHSをデータ通信端子からの静電気でおしゃかにしたことがある。
便所や風呂に携帯を落としたひとも少なからずいるだろう。

こういうとき、バックアップは非常に重要である。
もしもの時に安全が確保できるわけだから。

また最近は『携帯』というデバイスの重要性が上がるにしたがって
『盗難』『紛失』によるダメージも大きなものになってきている。
電話帳を全部携帯にしか入れていなかったら、盗難されただけで終了だ。

最近はiPhone5Sの指紋認証ハッキングなんかが話題としては熱い。

iPhone5Sを盗んだ後の手順w 実演動画が話題

さらには、3G回線が一般に発達した頃から
『ファームウェアを携帯電話回線経由でアップデートする』というのが一般的になってきた。
ファームウェアのようなサイズの大きいデータの通信が可能になったからだ。
これもまたリスクのひとつで、そもそもアップデートの過程でトラブルが起きる可能性もあるし
新しいファームウェア自体に問題があることも無いとは言えない。
仮にデータが壊れてしまったとしても保証なんてない。

データ保持の技術は向上し続けているがそれと同時に様々なリスクも増えていくのが世の常だ。
そういう点でクラウドを利用したデータ保持は有効だと言える。
具体的にいうとデータ保持のレベルは規模と確実性で分類してこんな風に言えるだろうか。

<レベル1>
デバイスを衝撃、静電気、電磁波ノイズなどに耐えられるように設計する
→ 所詮壊れるときは壊れる

<レベル2>
複数のハードディスクに同じデータを書いておく
『RAID』『ミラーリング』などと呼ばれる手法
→ デバイスが連続して全部壊れない限り大丈夫
→ だが、災害や建物全体に降りかかったトラブルなどからは逃れられない

<レベル3>
複数の離れた場所にあるマシンの間でレベル2と同様なことをする
ビッグデータの重要性が予見され、
『分散コンピューティング』という言葉が語られ始めたのは20年近く前のことだろうか
→ がんばれば地球滅亡の寸前まで耐えることも可能

当然これは『1 < 2 << 3』の順でコストが増大する。

レベル3は当然最早個人ではほぼ不可能な話だが、
それを企業がサービスとして実現しているのが
近年『クラウド』と呼ばれているシロモノの一端だ。

つまりプライバシーやセキュリティ等の話を横に置いておけば、
クラウドサービスは極めて保全性が高くかつ個人では不可能な手法を実現してくれている
というまぁ非常にありがたい話なわけだ。

ちなみにこれでいうとレベル2.5くらいに位置するのが
『スマホのバックアップを家のPCに取っておく』というやつで、
これも実際のところデータ保管の方法としてはそこそこ悪くない行為なのだ。

うーん、あんまり前置き終わってなかったかな、今度こそ『前置き終わり』


続けて具体的なバックアップの取り方について、iOSのケースとAndroidのケースに分けて説明しよう。
実はこれ自体はとても簡単な話なのだが、ポイントとしては
『電話帳や設定、ブックマークなどの情報』と『写真や動画、音楽など』を別物として考えることだ。
追って詳細を説明する。

iOS(iPhone/iPad)の場合

まず『電話帳や設定、ブックマークなどの情報』については
特殊な事情が無い限り、iCloudを使ってしまうのが容易だ。
設定からiCloudを選択する。

Screen Shot 2013-10-14 at 2.15.22 PM

ここで必要があればiCloudのアカウント(無料)を作るだけだ。

『写真や動画、音楽など』については
iTunes Storeで落としたものについては音楽は『携帯ではなくアカウントに紐付けされている』ので
いつでも復活(再ダウンロード)が可能だ。なので気にしなくて良い。
CDから取り込んだものならCDがあるわけだし、問題は自分で撮った写真と動画くらいだろう。
MacならiPhoto, Windowsでも共通して使えるソフトならPicasaなどがある。
定期的にPC/Macと接続してデータを取り込む習慣をつけたい。

さらにPC/Mac(母艦)と接続した際には『その母艦にバックアップを残す』という選択肢もある。
iTunesで同期する時に選択できるので、もしクラウドが信用できなければそれもそれでアリだ。

Screen Shot 2013-10-14 at 2.14.24 PM

Androidの場合

『電話帳や設定、ブックマークなどの情報』についてはGoogleのアカウントで一括管理ができる。
WindowsおよびMacでも同期が可能なのでこれは便利だ。

設定 > アカウント > Google

で辿ればわかると思う。

Screen Shot 2013-10-14 at 2.12.28 PM

スマホがAndroidで母艦はMac、なんていう場合の設定や同期の仕方については以下を参考に。
Androidのアドレス帳をMacに同期する方法

『写真や動画、音楽など』についてはAndroidの場合、正直めんどうだ。
USBでスマホをつないでAndroid File Transferを起動させると携帯自体のディレクトリ構造まで見えるので
DCIM > Camera >
とか辿っていくと写真や動画が見つかる。

Screen Shot 2013-10-10 at 1.23.14 PM

ここから普通のファイルのコピーと同じ要領で手動でバックアップを取るわけだ。
若干手間がかかる。

なおAndroidについては各メーカーがカスタマイズして別々のソリューションを用意していたりするので
機種によってはこういう同期のための『サポートアプリケーション』を提供している。(と思う)
個別に参照して欲しい。


おっと、結局彼にメアド送ってなかった。いかんいかん。。


コメント

  1. […] 先日のポスト 『クラウドでバックアップ』って何? では、まことにまことに遺憾ながら、いや力不足なことに、 ターゲット層における解決率が目標に達さなかった。。。 […]