mixture-art@Q
技術+アイディア+世俗+なんとなく思ったこと、すべての融合がmixture-art
『アメリカ在住者』の自覚

2014-08-25 17.07.282014-08-25 17.10.04

以前ドイツから帰国する際に搭乗ゲート前での大渋滞を経験した。
これは出発『10分前』の光景。搭乗開始のタイミング(大抵は出発30分以上前)ではない。
フランクフルトで中継したあとの乗り換えのときだったが、とにかくビックリした。
なぜならこんな状態では間違いなく出発時刻までに全員が搭乗しきることは不可能だったからだ。

そして周りを見渡して気づいたこと。うちらを含め搭乗客はみんなかなりバタバタしていたにも関わらず、空港職員たちを見る限りでは至って落ち着いたもの。つまりどうやらこれは通常どおりのルーチンのようだったのだ。

さて、大渋滞の中で何をしていたかというと、「セキュリティチェック」

フランクフルトは大きなハブ空港なために乗り換えのひとは多い。恐らくそのほとんどが欧州内のどこかからフランクフルトへ来て、そこからアメリカへと飛ぶ人たちだ。欧州は入国も出国もアメリカのそれと比べると非常にゆるーくて、日本人が日本を出入りする時とほとんど同じ感覚だ。入国審査で1時間並んだりとかありえない。

つまりゆるーい出国審査でフランクフルトまで来た人間を「そのままアメリカへは入れないぜ」というアメリカの断固たる姿勢をこの大渋滞が物語っていたわけだ。

セキュリティチェックといっても、、、まぁぶっちゃけ普通の質問。
「今日はどこを出発してきましたか?」
「預け荷物はいくつですか?どこで預けましたか?」
「機内に持ち込む荷物はこれで全てですか?」
「預け荷物をチェックインした後、誰かから何かを受け取ったりしましたか?」
「預け荷物は誰がパッキングしましたか?それはいつですか?」
「持ち込み荷物に電子機器はありますか?」
「武器は持っていませんか?」

、、、これをやることに意味があるのか、、、ここでどうやって怪しい人間を抽出するのか、、、
甚だ疑問だが、でもこういう姿勢を見せることに意味があるんだろうな、と信じる。
じゃなきゃゲート前で1時間も並ばされたことに納得がいかないからな!!!

とはいえ苛立ちが一旦おさまると、別の角度で「アメリカ」というものについても考えさせられた。
この厳重さはアメリカが常に『テロの脅威』にさらされているということを示している。アメリカ在住の身の上としてはそのことを自覚させられる。
アメリカはしょっちゅうそこら辺で直接的間接的問わずドンパチやってる国だし、色んなところで恨みを買ってて然るべきだ。
うちらは現時点では『出稼ぎのよそ者』だけど仮にどこかの国がアメリカに対して攻撃行動を取ったら当然そのときは巻き込まれる可能性は十分にあるわけだ。過去の悲劇が証明している。だからそういうことに対して無理解でいることはよろしくない。参政権は持っていないが、アメリカに住んで仕事を得て働いて国家に対して税金を払っている以上、それら一連の行為に加担しているひとりなわけだから。

なんてことを考えるとじゃあ日本がいいんか?というとそういうことでもない。
日本も様々な問題を抱えている国だ。言うまでもなく。

どれがいいかの結論を出すことは簡単じゃない。「無傷で綺麗な宝石を見つけた!」と思った時は疑おう。実はそれは贋物かもしれない。
単に、無自覚でいることは良くないなぁと物思いにふける帰り道だった。